1. 「トリスルフィド(硫黄原子3個)」の強み
    にんにく由来の成分には、硫黄が1個のDAS、2個のDADS、3個のDATSなどがありますが、研究の多くで「硫黄の数が多い(DATS)ほど、より低い濃度で強力な抗がん作用を発揮する」ことが一貫して報告されています。
前立腺癌と大腸癌(結直腸癌)において、DATSはそれぞれ特有のシグナル(前立腺癌における男性ホルモン受容体や、大腸癌におけるWnt/β-カテニンなど)をターゲットにすることが分かっています。前立腺癌において:
前立腺癌治療で最も厄介とされる「ホルモン療法(アンドロゲン遮断薬)への耐性獲得(不応性前立腺癌への移行)」に対して、DATSがAR(アンドロゲン受容体)のシグナル自体を根底から分解・阻害するアプローチとして多大に期待され、米国ピッツバーグ大学などを中心に非常に深く研究されています。

    大腸癌において:
大腸癌の発生母体となる「大腸ポリープ(腺腫)」の段階からWntシグナルの異常は始まっています。DATSがこの初期から働くシグナルを遮断できるという事実は、すでにがん化した細胞の縮小だけでなく、日常的な食事(にんにく摂取)による大腸癌の発生予防に強い理論的根拠を与えています。

  2. 正常細胞への低毒性
    多くの論文(胃がんのGSE-1細胞を用いた比較など)で、DATSはがん細胞に対して強い毒性(増殖抑制)を示す一方で、正常な細胞に対しては影響が出にくい(安全域が広い)という選択性が報告されています。
  3. 抗がん剤のサポート
    単体でのがん抑制だけでなく、標準的な化学療法(シスプラチン等)の効果を高めつつ、その毒性(腎毒性など)から体を守る「サポーター」としての研究が近年非常に注目されています。